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実績 業務システム開発 居宅介護支援事業所(鹿児島市) 2026年

FAXで届く書類を、アセスメントシートへ自動で転記するツール

FAXで届く主治医意見書・認定情報・認定調査票を2種類のAIで読み取り、Excelのアセスメントシート(フェイスシートを含む)へ自動で転記するツールを開発しました。使い慣れたExcelのまま、ボタン操作だけで使えます。

ご相談の内容

鹿児島市の居宅介護支援事業所では、要介護認定に関わる書類(主治医意見書・認定情報・認定調査票)がFAXで届きます。ケアマネジャーの皆さんは、その内容を読み取り、事業所で使っているExcelのアセスメントシート(フェイスシートを含む)へ、1件ずつ手で書き写していました。

  • 書類が届くたびに発生する、書き写しの手間
  • 手作業による転記ミスの心配
  • 「DXを進めたいが、何から始めればよいか分からない」という悩み

最初にしたこと:作らなくて済む方法を探す

いきなりツールを作るのではなく、まず事業所でお使いの介護ソフトの機能を、実際の画面で確かめました。今ある仕組みで解決できるなら、それが一番お客様の負担が少ないからです。

そのうえで事業所の皆さんと話し合い、毎日使い慣れているExcelのアセスメントシートはそのまま活かし、「手で書き写す作業」だけをなくすことにしました。職員の皆さんに効率化を実感してもらう、DXの第一歩という位置づけです。

FAXの書類からアセスメントシートへ自動で転記する流れ(FAXで届く、PDFにする、2種類のAIが読み取る、自動で転記、職員が確認)

つくったもの

  • FAXの書類をPDF(スマートフォンで撮った写真でも可)にして、2種類のAIが同時に読み取る
  • 読み取った内容を、Excelのアセスメントシートに自動で書き込み、利用者ごとに保存する
  • これまで手で書き写していた項目を、アセスメントシートの各欄へまとめて転記する(家族構成や相談内容など、聞き取りで書く欄は従来どおり手入力)
  • 使い慣れたExcelのままなので、新しいソフトの操作を覚える必要がない
ツールのメイン画面。①書類を読み取る、②確認画面を開く、③フェイスシートを作成、の3つのボタンが並ぶ
メイン画面。操作は①〜③のボタンを順に押すだけ(画面上の名称は「フェイスシート自動作成ツール」)

2種類のAIで、読み間違いに気づく

書類の読み取りは、2種類のAIがそれぞれ別々に行います。2つの結果を突き合わせ、一致しなかった項目、AIが読み取りに自信を持てなかった項目、書類どうしで食い違う内容(認定の有効期間と月数が合わないなど)をオレンジ色で知らせ、職員はその項目だけを確認する仕組みです。

1つのAIだけに頼るより読み間違いに気づきやすく、職員が目を通すべき場所も絞り込めます。介護の書類は個人の大切な情報なので、「AIに任せきりにしない」ことを前提に設計しました。

読み取り結果の確認画面。確認が必要な項目がオレンジ色で表示され、読取値・別の候補・要確認の理由が並ぶ
確認画面(データはサンプル)。オレンジの項目ごとに「別の候補」と「要確認の理由」を表示し、職員は「読取値でOK」か「別の候補を採用」を選ぶ

安心して使うための工夫

  • 読み取り結果を職員が確かめるための「確認チェック表」
  • 書類のどの欄が、シートのどこに入るかを示した「紐付け一覧表」
  • 書類ごとに氏名や被保険者番号が違うときは警告を出し、別の方の書類が混ざるのを防ぐ
  • どの値を採用したかを記録に残し、あとから確かめられるようにする
  • 誰でも迷わず使えるように、操作マニュアルを用意
  • AIの読み取りサービスは事業所の名義で契約し、データの管理を事業所の手元に置く
  • 業務委託契約と秘密保持契約を結んだうえで、個人情報を扱う

進め方

  1. 書類の流れ、介護ソフト、パソコンの環境を確認
  2. 読み取る項目と、アセスメントシートの転記先を決定
  3. 試作したツールを事業所で動かして、打ち合わせ
  4. いただいたご意見をもとに修正し、遠隔操作で納品

導入後

書類の転記は、「読み取る」ボタンを押し(1〜2分)、オレンジ色の項目を確かめるだけになりました。

同じようなお困りごとはありませんか

FAXや紙の書類、Excelへの手入力など、毎日くり返している作業は、仕組みで減らせることがあります。新しいソフトを入れなくても、今の道具を活かして解決できる場合も少なくありません。

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